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炎の蜃気楼19 火輪の王国(烈濤編) 感想

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ようやく会えた…!

この烈濤編レビューを7月7日に書きたいがために毎日れびゅっていた私←

だって七夕だもの。ロマンチストって逆算する生き物なんだよ。

 

それはさておき、再会が炎の中ってさすがミラージュ。そしてついに火輪の王国、完結です。

全40巻と考えればまさに火輪が折り返し付近になるのですけど、(人間模様でいえば20巻が大きなターニングポイントではあるのですけど)火輪の王国っていうのは信仰、殉教、裏切り、敗者、叶わなかった人、虐げられた人の恨み、無力さへの嘆き、そんなミラージュ世界の根底に流れる熱源みたいなものがまさにマグマのようにつまった物語だなと思います。

というわけで前置きが長くなりましたが読み返し感想レビュー。

 

表紙

本命登場!かと思いきや、この直江影うすくない?ww

高耶さんはいわゆる景虎様の「自分を両腕で抱くような」ポーズ。

 

あらすじ

 熊本市街の怨霊たちを呑みこんだ『黄金蛇頭』(鬼八の首)は、阿佐羅たちによって、阿蘇へと持ち去られた。それを追う信長、清正、光秀。市内の混乱をよそに、阿蘇では大友と組んだ直江ら新上杉が、阿蘇中岳で陽威ダム建設のための呪法『大火輪法』の準備を着々と進めていた。直江ら新上杉を阻止するために、高耶は彼らと戦うことを決意する。

 

印象に残ったシーン

ありすぎるんですけどー。

 

P93 髙耶⇒遼子

「怯えを、乗り越えるだけが勇気じゃないさ」

「途中で道を引き返すのは恥じることじゃない。貫くだけが勇気じゃない。怖いものを怖いと言えるのも勇気のひとつなんだ」

景虎様って子供かと思いきや、さらっとこういうこといいますよねー

両極端なのが彼の魅力でもあるんですけども。

 

P139 千秋⇒高耶

「俺がいんだろうが、景虎」

安田長秀ってなんてかっこいいんだろう。なんてかっこいいんだろう。

なんていい男なんだろう。千億回言いたい。

 

P238 哲哉

胸が張り裂けそうになる。顎が砕けそうなくらい奥歯を食いしばった。

「悔しか……ッ。悔しかあ。悔しかあああっ」

鬼八の無念を、理不尽を思い、それでも鬼切丸を握るてっちゃん。

(この悔しかって叫んでた少年がのちに再登場したとき、ちょっと泣きました)

 

ありすぎるんですけどこのへんで。

P243「――駄目じゃない」あたりからはもう全部ってことで。

 

感想

前段で、火輪の王国はミラージュ世界の根底に流れるものがぎゅっと詰まっててって書いたんですが、それもそのはず、この鬼八を宿したまま高耶さんはここから20巻以上を生きるんですもんね。

鬼八の想い、阿佐羅の想い、ぞんぶんに語られていて今読むと切ないもんです。

 

そして初めて読んだときは火輪の王国ってただただ高耶さん痛々しくて傷ついてて切なくて、謙信公なんでどうしてひどいよって思ってた(むしろこれ謙信公がラスボスなの?みたいな)し、景虎様捨てられて見放されてボロボロでほんとかわいそうで仕方なかったんですが、

 

・謙信公に捨てられた⇒魂核寿命を思うがゆえの解放で変わらず景虎を愛してる

・直江に愛されなくなった⇒変わらずゾッコン、むしろ色々ほっぽりだす勢いで愛してる

・直江(こた)に見放された⇒リアル直江に比べたら薄味かもしれないけど初恋してる

・長秀たちも裏切ってるかも⇒裏切ってないしむしろ全方向いい男

・譲も直江に呼ばれてきたのかも⇒むしろ高耶至上主義

 

ってわけで、この人たち以外にも吉川元春は父みたいだし信長は相変わらず執着してるし、冷静に考えると景虎様ってば全方向あらゆる角度からめちゃくちゃ愛されてるんですよね…

っていう状態なのにここまでこじらせて発狂まで行っちゃうところ、ほんとに哀しい人間だよなぁとその存在自体の切なさというか痛々しさを思いました…

どうしようもないなぁと思う一方で、高須クリニックの院長がいってたらしい「人は欠損に恋をする」っていう言葉を思い出しました。どうしようもない部分が愛しすぎる。。。

 

そして主人公ふたりは、最後の最後でようやく再会。

 

置いていくのならば、連れていってくれ、と、

声の限りに叫んだ。それだけが願いだった。

 

…願いは、いま、ようやく叶う。

 

こんなにこんなにこんなに景虎様って直江のことを愛してるんですよね

物語としてはけっこうな幕切れですけど、ある意味ものすごい最上の状態で第二部・完結。会えて本当に、よかった。

火輪の最後は、それだけで。

 

 


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