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炎の蜃気楼22 魁の蠱 感想

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四国編2冊め。砂漠殉教を経て直江も登場しはじめる「魁の蠱」です。まだ第三部序章って感じですが、赤鯨衆で新たな価値観に出会い、ぶつかりあっていく高耶さんが新鮮です。

 

表紙

 

迷彩高耶さんその2.

表紙じゃないですが、この巻で始まった人物紹介「景虎の魂の伴侶ともいえる存在」直江の説明としてベストかと思います。

 

あらすじ

「星の岩屋」は岩盤が崩れ落ち、祠は何か大きな力で吹き飛ばされていた。裂命星を先に奪われ、怒りをこらえる直江だったが、かすかに残った高耶の気配を感じるのだった。裂命星を奪った赤鯨衆は、白地城攻略を前に嶺次郎と草間の対立が深まっていた。衰弱している高耶は、白地攻めの遊撃隊長に抜擢されるが…。一方蘭丸の命を受け、裂命星を狙って織田の刺客が迫りつつあった。 

 

印象に残ったシーン

P18 直江

終わった。と思った。

色部に宣言することで、気持ちの区切りがついた。迷うことはもう二度となかった。

自分はもう、上杉の直江信綱ではない。

ただの男だ。

景虎という魂のためだけに存在する、

名もない男、それでいい。

やっぱり第三部以降の直江ってばかっこいい。直江ほどの男がこうあるのがかっこいい。晴家くらいの距離感で直江をずっと見ときたいくらいかっこいい(一蔵とかだとぜんぜん邪険にされそうだけど)

いまの直江ほど直江である直江はない、うん。。。

 

P66 高耶&嶺次郎

「おまえは崩してはならない壁を崩そうとしてる。生き物の生死は最後の秩序なんだ。秩序がなくなれば混沌になる。それは危険なことなんだ。正義も間違いもなくなる。足場を失って何も判断できなくなる。生死は存在の有無だ。この壁だけは崩してはならないんだ。おまえたちは存在してはいけないものなんだ……!」

「存在を許されない者を、天が存在させるはずがない」

嶺次郎の言葉は高耶の胸をまともにえぐった。

第三部で鮮やかに「転」を迎えるミラージュの物語。第一部、第二部の価値感をまるごとひっくり返した場所に主人公を置くって、なんていうかすごい話の運び方だなってつくづく思う。。。

私ごときが言えることではないですが、才能に加えて、若さも根気も胆力も必要な物語だなっていうか。。

 

P104 高耶

いつまでこんなところにいるつもりなのか。

直江は――追ってくる。きっとなにもかもかなぐり捨てて追ってくる。見えなくともわかる。上杉のことも何もかも迷いなく放棄するにちがいない。

あ、わかってるんだ?って思った記憶。

戦況の判断は正確で早くて迷いがないのに、こと直江に関しては追ってくるって分かってて逃げるし、かといって向き合って自分から会うことはしないし、怯えてすぐに拒絶するし、判断ブレまくり間違えまくりの、この弱さ脆さが景虎様クオリティ。

私が、限りなく最強で冷静なリーダーなのに隙がありすぎっていう人物像に萌えを感じるのはたぶん、中学生の時期に景虎様に出会ったからだと思います…

 

感想

突っぱねてるような態度なのにどんどん頭角を現してしまう高耶さん。赤鯨衆たちは最初高耶さんをナメてるところからのスタートなので、その力を見せてしまうたびに「でしょでしょ凄いでしょー」みたいなファン根性でまだ楽しく読める巻ww

 

と同時に、上杉から放逐され、赤鯨衆のメンバーとぶつかるなかで高耶さん、自分の価値観を大きく揺るがせていきます。

というわけで、次巻は第三部の本番(?)怨讐の門スタート。

 


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