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炎の蜃気楼25 怨讐の門(白雷編) 感想

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廃屋で見つかってからの高耶さん赤鯨衆復帰。

直江、わき目もふらず入隊宣言!待ってたこれでこそ直江ーーー!!みたいな巻です。

 

表紙

 

手錠はちぎったようです、高耶さん。なにゆえこんな血みどろ。

 

あらすじ

赤鯨衆に戻った高耶は、傷が癒える間もなく戦闘に復帰した。鷹の巣砦の陥落を聞いた時から、高耶の心はひとつのものに向かっていたのだ。伊達の新型兵器の前に敗れた鷹の巣砦の有り様は無惨で、遊撃隊で無事が確認されたのは、十名だけ。兵頭すら安否が確認されていなかった。直江を気づかう高耶は、嶺次郎に直江の正体をあかそうとする。その時、口屋内が攻め込まれたという連絡が入った!  

  

印象に残ったシーン

 

P88 高耶と直江

「ホンモノは、最初から目に見えるもんなんか追わない。おまえの向上心なんて結局即物的で浅くて中途半端なんだ。おまえは競争に恋情持ち込んで、結果をうやむやにしただけなんじゃないのか」

「人を貶めたいなら、そうしなさい」

突き放すように直江は言った。

「偽物か本物かなんて私にはどうだっていい。私を試しているつもりでしょうが、そんな憎まれ口に揺らぐほど、浅い覚悟で来たつもりはありませんよ」

「憎まれ口だと……っ」

「言葉に気をつけなさい。恋情が甘い砂糖菓子のようなものだと思ったら大間違いだ。呪縛ですよ。焦がれ死にしながら生きることです。向上心なんて知ったこっちゃない。見えないものが見えないままだったなら、私だってこんなに苦しい思いはしなかった。目に見えるものとして目の前に現れてしまったから、あらがうしかなくなったんです」

殺意のような気迫を直江は両眼に込めて、

「あなたになれない以上はあなたを獲得するしかない。浅かろうが狭かろうが、知ったこっちゃない。競い合いに何の意味があるんです。あなたにしか意味はない」

 

長いけど思わず書き写しちゃったのがこのシーン。

景虎様の威嚇や不安から来る虚勢を一撃で黙らせられるようになっちゃった直江が頼もしすぎてかっこいい…!

「憎まれ口」って!昭和編の加瀬さん&尚紀とか、第一部の直江と高耶を思うと、その直江の進化が尊く思えます・・・

直江の愛ったらマジゆるぎない。大きくてゆるぎない。天国との結縁はそんなにヨカッタですか。そういえば、泉になったんでしたね・・・

 

P155 長秀

「総大将ほっぽらかして来たのか。あの直江が?上杉おん出て景虎追ってるわけか。ぷはっ、そいつぁいい」

鹿之介と一蔵が不気味になるほど長秀は笑い転げた。

「そうか、そいつぁいい!直江の奴、やってくれるぜ!ははは!」

長秀がなんか嬉しそうで、それを見ててこの人はほんとどんだけさりげなくいい男なのかと(何回目) そのための橋が必要なら、俺がなってやるさって言ってたもんね。 

 

P203 直江

「兵頭さんもどうかしちょる。いくらわしらを信頼してくれちょる言うても限度ちゅうもんがある。どこの馬の骨とも知れぬ男の下におるなぞ信じられん」

「馬の骨なんかじゃない」

いきなり直江が口を挟んだので、真島も皆も目を剥いた。

「なんじゃ、おんし」

「新しく入った橘だ。彼は馬の骨なんかじゃない。少し言葉に気をつけろ」

 

わあ直江だ…!と思ったシーン。なんじゃ、おんし。ってそりゃそうだそー思うよね。橘だって名乗る前に言うことがそれですか。 

 

あと印象に残ったのはこた再登場ですかねー。「人間よりも獣を選ぶのか…」ってつぶやいたあと、高耶さんが小太郎、って名前を呼んだとき、なんだか心が震えました。

どうやって追いかけてきたんだろね、こた。

 

感想

怨讐の門の、白雷編くらいからってすごーく好きです。

直江ってば確変なくらいにかっこよさが増して高耶さんをがっちり支えてるし、高耶さんは生きる場所(となおえ)を得てより一層輝きを増してファンを増やしまくってるし、物語も面白いし、合意の上でのオフィスラブありライバルありの三角関係あり…

そして赤鯨衆の皆さんも魅力的です。

揺るぎなく芯のある嶺次郎に、頼もしいのにひたすら根が明るい潮くんに、直江の対抗馬兵頭さん。

これがファイナルステージくらいまで来ると修行でしかないんですが、このあたりが一番心穏やかに楽しめるのかもしれません(あくまで当社比)

 

高耶さんが赤鯨衆でもカリスマになっていくところは、ずっと昔からファンだった人がブレイクした感じでした。「でしょでしょ魅力的でしょようやく分かった?」みたいなね。 

 

いろいろ問題はあれども、高耶と直江が近くにいて、時々ぶつかりながらも信頼し合って二人の関係が前に進んでいて、高耶は高耶らしくて直江は直江らしくて。…この時がずっと続くといいのに。再読で、このあとの物語は全部分かっているのに、そう願わずにはいられませんでした。


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