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炎の蜃気楼29 無間浄土 感想

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四国に立ち込める雲のように暗い印象で開幕するファイナルステージ。

(高耶さんの)絶望から始まりつつも登場人物が躍動し、主役二人の絆を深く感じられた第三部からの雰囲気の変わりように、身の引き締まる思いがしたものです…。

というわけで、第四部序章の「無間浄土」です。

 

表紙

綾子さんっ。

考えてみればねーさんが表紙に登場したのってこれだけなんですよね。

 

 

あらすじ

一年半前、四国を襲った謎の大停電ーそれと時を同じくするように、日本各地に奇妙な症候群が発生し始めた。どうやら、コンピュータが関係した病のようなのだが、その患者は増えるばかり。いったい何が…。-戦国時代に端を発し、長野・松本で我々の前に姿を現した壮大な物語。各地にちらばるその関係者の運命を巻き込んで、巨きな輪が回り始めた。いよいよ、舞台は全国へ。 

 

印象に残ったシーン

P63 晴家

(そんなあんたが大好きだったから、幸せでいてほしかったのよ)

直江はどうなったのだろう。阿蘇で死んだとも聞く。

直江が許せなかった。だけど直江の苦しさを思えば新上杉の総大将になったっておかしくはなかった。わかっていても許せなかった。あれほどそばにいろと言ったのに。自分がいくら景虎のそばにいても駄目なのだ。景虎には直江がいればそれで充分だったのに。

今読むと晴家ちゃんはいつの時代も情が深くいつだって景虎の味方で直江の理解者で長秀の悪友で…って感じで得難いキャラですよねえ。

直江はよく美奈子を「理解してくれるだけで救われた」みたいな文脈で語ってたりしますが、昭和編の美奈子だったら、たぶん晴家のほうがずっと直江を理解して、その上で手放しに応援してるよ…って思ったりするんですけど。

 

P198 高耶

集まってきた遍路らのために、結局高耶は数分だけ屋上に立つことになった。黒いハイネックの上に白いロングコートを羽織り、高耶は階段口へと向かった。

高耶さんの洋服ってTシャツか白シャツにデニムかカーゴパンツ、みたいなのが定番かと思いますが、たまに青いマフラーとか黒いタートルとか白いコートとかきれいめに!

ごくシンプルできれいめな服ってとっても似合うと思う。

 

あとここは触れずにはおけまい…っていう階段上でのシーンなのですが、「投げ落とされた」 楢崎くんかわいそうでしたね。投げ落とすって。膝の屈伸まで使ってやられてる高耶さんもかわいそう…。

無間浄土ってほんと序章というか、三部と四部の断章みたいな巻かと思うんですが、それでもさらっとは読ませてくれないミラージュであることよ。。。

 

感想

ふ…雰囲気暗いなぁ~~~~って思った無間浄土。

第三部のときは裏四国がどうなるのか私自身読んでてよく分かってなかったですが、この世界になるとわかってて覚悟の上で成したということ、景虎様に対して「あなたというひとは…!」「どうして、そういうひとなのか…」って気分になりました。

 

その上で嶺次郎のあの態度で、直江の傷つききった姿なんだから、そりゃ景虎様といえど押し潰れそうになるよね…

一方、こてんぱんに負けて絶望して、その上でもまだ顔を上げようとする直江には直江の美しさを見る思いであります。

楢崎くんはかわいそうだったけど。

 


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